海外セレブ御用達ブランド~Lelli Kelly~との出会い ②

今回はイタリアブランド「レリーケリー」のお話をしたいと思います。

その靴との出会いはイギリス・ロンドンでした。

ウィンドウショッピングをしていたらたまたま目についた靴たちは、お店のショーウィンドウいっぱいに所狭しと飾られて通る人の目を引いていました。

ビーズ使いが目を引くそのデザインに釘付けになりその場で娘に一足、購入しました。

まだその靴が母国、イタリアの物とは知らずに、

「世の中にはこんな可愛い靴があるのか」と感動していました。

ローマに帰省した時にローマの一番大きな市場に遊びに行った時のことです。

市場でその靴を売っている人がいて、思わずその方に聞きました。

「ねぇ、この靴はどこの靴?」

「何言ってるんだ。イタリアの靴だよ。こんな繊細で奇抜なデザインができるのはイタリア人しかいないさ」と言われ、びっくりしたのを覚えています。

その後日本でショップを開く時、またローマに行き、ローマの靴屋から直接大量に仕入れ自信を持って販売開始!!となりましたが・・・・

日本の方は全く知らないブランドで、ヨーロッパやアメリカでは既に凄い注目されてる人気アイテムなのに・・・と思いつつ、日本の方に説明して良さを理解してもらうのはとても困難でした。

まずその理由1、として、ヨーロッパは石畳なので、普通の靴で歩いていると必ずすぐに靴が壊れます。壊れると言ってもソール部分がダメになります。

その為、殆どの売っている靴は日本で販売している物よりもソールが分厚くしっかりしている分、少し重いのが印象的です。

でも、日本みたいに整備が整って、石畳とは縁がない暮らしの中で、「レリーケリー」のブランドは、「可愛いけど重い。」や「子供が走っただけでビーズが取れてしまいそう」と日本人に理解を得るのは難しく・・・

日本との大きな違いの理由として私が思う事。

それは、イタリアのマダム達は生まれたての赤ちゃんにも靴を履かせます。もちろんおしゃれだし可愛いのもありますが、「赤ちゃんだって生きてるのよ。寒いでしょ」と。そして何よりも「おしゃれさせたい!」の意識が強いです。

私が子供服屋をしてて思う事。それは日本のお母さん達は真冬のとっても寒い日でも赤ちゃんを抱っこ紐で前抱っこしていても、抱っこしている赤ちゃんは殆どの子が裸足で足をブラブラさせています。

「え!!寒いでしょ!」と私が言うと、殆どのお母さん達は「え?寒いですかね?」って。

「当たり前でしょ!人間なんだから!!」と何度言ったか分からないくらい、日本のお母さん達は赤ちゃんに無頓着と言ってもいいと当時思いました。

お母さんに抱っこされててお母さんはジャンパーを着ているけど、抱っこひもが出来なくなるから、と赤ちゃんはジャンパーなし。

そんな日本とイタリアの違いなんかも感じていました。

もっと「赤ちゃんもおしゃれしたいし、寒さ、暑さも感じてるよーー!!」と言いたくて笑。

ここに書かせてもらいました。

そんなこんなで出会った「レリーケリー」

日本の人には受け入れられなかったので、一度だけの仕入れとなりました。

ヨーロッパでは人気だから日本で見つけても2万円以上はするこのブランド。

マリッシュでは破格で販売しています。

ご興味のある方は是非覗いてみてください^^